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概要
トルコの測量会社「Atlıhan Surveying Engineering」は、XGRIDSのLixel L2 ProハンドヘルドLiDARと地上型スキャナー(Leica RTC360)を組み合わせることで、3Dドキュメント作成の時間を「数日から数時間」へと大幅に短縮しました。
7分で1,000㎡を記録し、2〜3cmの実用的な精度を維持するハイブリッドワークフローは、測量の効率・精度・コストのバランスを見直す一例です。

技術比較:L2 Proと地上型スキャナー
判断基準 | 地上型スキャナー | XGRIDS L2 Pro |
---|---|---|
現場作業時間 | 数時間〜数日(専門知識が必要) | 7分で1,000㎡(徒歩でスキャン) |
測定精度 | サブセンチ(mm単位) | 2〜3cm(図面用途には十分) |
出力フォーマット | 点群のみ | 点群 + フォトリアリスティック3D(LCC経由) |
初期投資 | 高コスト | 低コストで短期間回収 |

ハイブリッドワークフローの実際
1. Capture(取得)
L2 Pro: 現場全体を短時間でマクロスキャン
RTC360: 高精度が求められる機器や構造物を固定スキャン
2. Process(処理)
LixelStudio: SLAMデータをLAS/E57形式へ変換、地上型と同等時間で処理
3. Integrate(統合)
Leica Cyclone Core: 平面・断面・立面を仕上げる
4. Visualize(可視化)
LCC Studio Web Link: 3D Gaussian Splattingによるフォトリアルモデルでバーチャルツアー・空間把握を実現
🔗 LCC Viewerでモデルを見る
ハイブリッドワークフローの成果物を確認
実証事例:歴史的駅舎の記録
- 面積: 1,000㎡
- スキャン時間: 約7分(徒歩0.9m/s)
- 環境: 低照度・複雑な装飾
- 出力: 点群 + フォトリアル3Dモデル(LCC Studio使用)
- 評価: 幾何学的な破綻なし、高天井でも高品質データを保持

応用事例:ケルケネス遺跡の学術スキャン
- 大規模屋外現場にてハイブリッドスキャンを実施
- 地上型 vs L2 Proの品質比較を実施
- 学術的にも高評価:「L2 Proの使いやすさと品質に感銘を受けた」
導入効果
✅ 経済性の向上
- • L2 Proは低価格かつROIが早い
- • これまで予算外だったプロジェクトが実現可能に
✅ 新たな市場開拓
- • ホテル・工場・森林・橋梁など大規模構造物のスキャンが容易に
✅ 顧客満足度
- • プロの測量士:高品質SLAMとして好評価
- • 初心者:ミリ精度への期待に要調整(教育必要)

XGRIDSのLCC & 3D Gaussian Splatting技術
- フォトリアル出力は従来点群より「圧倒的に優れる」
- 自動処理に対応し、バーチャルツアーなど活用範囲も広い
必要スペック例
- RAM: 128GB
- GPU: RTX 4080
- CPU: Intel Core i9
- 処理時間: 10分スキャン×5回で約24時間
専門家の見解
「迅速なドキュメント化が必要な現場では、精密測量を完全に求めるのではなく、L2 Proによるスピードと精度のバランスが最適解です。」
「XGRIDS製品はSLAMの枠を超え、LCCや3DGSといった唯一無二の技術を備えています。」
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この記事はXgrids社のブログ記事を日本語に翻訳したものです。
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